今からちょうど24年前の2000年12月に当施設ではじめての前田真三写真展を開催しました。 当時は夕やけ小やけ文化農園という名称で、展示内容は、「前 田真三特別写真展/ふるさとの四季」と題して、「ふるさと八王子」「塔のある丘」の併せて85点を展示しました。 仮設のパネルを建て込み、照明もアーム式の簡便なものでした。 内装、設備を整え、ギャラリーが正式にオープンしたのは、翌2001年8月1日のことです。 以来23年、プレオープン展を除くと、4ヶ月ごとの展示が68会期、写真展の題名でいえば85タイトルを数えます。 いったいどれ位の数の作品を展示してきたのか、ざっと数えてみると、6,500点を越えていました。2人展、3人展、多い時は12人展も開催しているので、すべて真三作品ではありませんが、私自身少々びっくりした数字です。 長年開催してきた写真展も、残念ながら今回の「風景の源流」が最後の展示となってしまいました。 施設はリニューアルとともに、別の利用形態となり、生まれ変わるそうです。 戦前の旧恩方村川原宿で、1922年に生まれ、自由奔放な子供時代をすごし、後に風景写真家となった前田真三、昨年は生誕100年、今年2023年は没後25年に当たります。 ふるさと恩方の当施設で、永い間写真作品を展示できたこと、また多くの方々に前田作品をご覧いただいたことに、改めて感謝の意を表したいと思います。 ありがとうございました。
2023 年 12 月 1 日 前田 晃